食品表示の規制緩和について(その10)

遺伝子組み換え食品の不使用表示について

現代の日本人はよりよい食品を選択することが病気にならないための重要な要素になっています。ひと昔前は、なにを食べると身体に良いかと考えていましたが、今は危険な食品が増えすぎて、なにを食べないことが身体に良いかと考える時代になりました。この選択する事を阻むのが食品表示の規制緩和です。まずは遺伝子組み換え(GM)食品の不使用表示が23年4月1日からできなくなりました。EUなどの多くの国々はGMを拒否しています。一方、日本はGM認可数世界一です。日本の消費者たちは「GM不使用」表示の食品を選ぶことで健康を守ってきました。もともとは非GM食品表示であっても、米国からの輸入作物では5%未満のGMの混入は避けられないとの主張を受け、日本は「混入率5%未満」なら「GM不使用」の表示をしてもよいということにしてきた。ところが2018年、消費者庁は混入率0%でなければ表示はできないと厳格化した。米国からの輸入品(分別品)は「5%未満GM混入」のままなので、米国産作物を使っていたら「GM不使用」の表示はできません。そうなれば、食品業者は価格が高騰しやすく供給が不安定になりがちな非GM作物よりも、GM作物を使う企業が増えるだろうと考えたのではないでしょうか。厳格化の0%の基準は消費者に知らず知らずのうちにGM食品を受け入れさせるために非GM表示をできなくするためのものであったと思われます。また、この制度の行わせるためにプレッシャーをかけてきた国はどこか?それは日本がどかから輸入しているかを見れば検討がつくのではないでしょうか。なお、日本ではGM栽培は行われていないため、国産100%なら「GM不使用」を表示できます。これかの日本を安心安全な国にするため、消費者は日本の優良な作物を割高でも購入し、日本の安全安心を守ろうとする生産者たちを支援し、まずは自分の家庭を安心安全な食卓に変え、日本人が優良な国産100%を購入し、GM生産をさせない、持ち込ませませない日本を作りましょう。

作物別・最大輸入国におけるGM作物の栽培比率(2019年)

世界で栽培されているGM作物の99%がこの4品種。

トウモロコシ(米国)92%

大豆(米国)94%

ナタネ(カナダ)95%

ワタ(米国)98%

日本の自給率はトウモロコシ、大豆、ナタネが0%、大豆は6%で、ほとんどを輸入に頼っている現状。日本で使用が認められているGM作物8種類はトウモロコシ、大豆、ナタネ、ワタ、テンサイ、ジャガイモ、アルファルファ、パパイヤです。

次に「ゲノム編集食品も表示義務なし」についてです。世界に先駆けて日本で応用化が始まったゲノム編集食品です。ゲノム編集とは、遺伝子をピンポイントで破壊してこれまでにない性質のものを作り出す技術です。米国や開発企業は、「これは自然の突然変異と同じだから、安全性チェックや表示は不要」と主張しました。日本は米国に追随し、やはり安全性審査も表示も義務化されていません。しかしEUでは、ゲノム編集食品はGMとして規制する必要があると欧州司法裁判所で裁定されました。GMの歴史は20年程度と浅く、ゲノム編集はさらにバイオテクノロジーでのリスクについてはまだまだこれからの状況です。動物に食べさせての安全性の評価もされていないし、いまだ統一された評価法もありません。安全性未確認の技術なので予想外の毒性やアレルギーを引き起こす可能性も高く、とても安全なしなものとは言えません。米国で先行して応用化した高オレイン酸大豆油は売れず、市場から排除されました。世界でゲノム編集食品が流通するのは日本だけとなり、私たち日本人はゲノム編集食品のモルモットにされようとしている現状です。世界の危険な農薬、食品添加物のごみ箱として日本を使用している人たちの考えそうなことです。日本初のゲノム編集はGABAを増やしたトマトだ。販売企業は21年、市民4000人にゲノム編集トマトの苗を無償配布し、22年には福祉施設に、23年には小学校に苗を無償配布すると発表している。こうした状況の中、「北海道食といのちの会」はゲノム編集トマトの苗を受け取らないように求める要望書を北海道全自治体に送りました。回答があったなかで受け取ると回答した自治体はゼロでした。この後、同様の取り組みが全国で展開され、消費者の氣づきが始まっています。日本人を護るのは日本人の魂を持っている人。日本人の魂とは、お互いの命を大切にする人ことだと私は思います。お互いの命を大切にする国を取り戻していきましょう。

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